オフィシャルサイト OFFICIAL SITE

宮沢けいすけ KEISUKE MIYAZAWA

2010年6月27日

一滴の雫 林業

林業家のところへ取材に行きました
 
 そこも先祖代々受け継がれた林業家
 鈴木林業 鈴木英元さん

 製材屋と同じように今は林業に携わる人間は少なくなった

f5679b272eff15dc6f2f5a10cc3e3853
 はじめ、林業家に机上で話を伺ったが
 やはり現場だ
 現場に入るや否や、その方の目が輝く 
 
 手入れをした林と手入れをしていない林を案内して頂いた
 
 手入れを林に入り、土に木の棒を差し、土に達するまでの
 スポンジ場の土壌を調べる
 
 雨は落差4m異常だと破壊行為になるという

 手を入れた林には上部にスギ・ヒノキの葉が茂り
 中段にも木が有り、その下に下草が茂る
 
  雨はそれぞれの葉や幹に当たり、ショックを吸収、
 やわらかい土壌がその水を溜めるのである 
 
  ここに水が溜まり、安定的に安倍川に水を供給する事が
 できる 
  
  手を入れた林は最高に気持ちがいい
  見れば解ります
  (その様子はフィルムで)
 
 一方で手を入れていない林は もやしのような木々が
 立ち並び、中は暗く、下草などもない。
 土は表面が見え、雨が降れば流れ出てしまう事がうかがえる
 
  林業とは 私たちの生活を守る公益的な仕事だと
 改めて実感した
でも 生業としては
  その木の価格
  80年かかって育てたヒノキの一本30m 1㎥が
  2万円 搬出に1万円かかる
  80年育てた費用は抜きである
    
 また
495879a3e7ced710bc476880c9bf616d
  
  明治の市内から梅が島を結ぶ山道を歩いた先
  少し手を入れた林の大きな赤松の木が倒れていた

  松くい虫にやられたのだそうだ
 
  幹の太さは80cmはあろうかと云う大木だ
  
  その木が倒れ、まわりの木々もなぎ倒していた
  
 英元さんが
「残念だけど、こういった倒木なんかがあって、
 山に光が入るようになるとまたそこから山が復活する。
 自然の中じゃ当たり前のように行われている事なんだけどね」
 と言っていた
  
  確かに自然はありのままのサイクルで動いている
    
  しかし、一度人間が手を入れたなら私たちも責任を持って
 管理しないと、自然ではない。
  私たちが損害を被ることを忘れてはならない
 

一滴の雫 木材産業取材

木材

 創業121年 影山木材 会長に話を伺ってきました
 明治22年 木挽きから生業をなし、林業、製材業と
 取り組んできた

 1964年、日本の林産物貿易の自由化以降
 外国からの安い木材が輸入されるようになる

 木材の価格はS62年(バブル期)をピークに現在まで22年間落ち
 込んだ価格は当時の1/4になった

 大手ハウスメーカーは格安な外材を使うようになり
 市内でも123件あった木工所が25件になる
 まあ、機械化が進み工務店の仕事も無くなって職人も減った

 今や、外国材よりの国産材の方が安くなった 
 しかし、大量の木材の安定供給を求める大手ハウスメーカーは
 製材した木材を輸入
 市内の木工所でさえ1/5の数になった
 
 価格よりも 膨大な安定供給に対して今度は問題となる
 
 
 問題は幾つもある
・ 外材はこの地の木でないため害虫に弱い
・ 入札時のゼネコン
・ 消費者の意識  
 
 だが、先日の質問でもあったが国は自給率を50%にとする事に
 制度の問題は有るが 事実上動き出したのである 
  
影山さんが手がける 
総ヒノキで復活、木造園舎 静岡の桜花幼稚園 (以下新聞記事)
http://www.47news.jp/localnews/shizuoka/2010/05/post_20100503094655.html

参考<日本の木材貿易と林業>
 http://www.jatan.org/trade/japan.htm

議会質問 森林・林業3回目 意見要望 最後に今後の計画も

これまでの事実確認、施策を通じて論点を示したい

森林の管理について
  現在は木材価格の低下から山の価格も暴落、林地売買の自由から、
 所有者の所在の変化への対応の必要性、他都市、例えば三島市では森
 林売買は勝手に行う事はできません。今だからこそ、山林という、公
 益的資源の管理が必要です。

  公益的視点に立って森林の所有と管理・運用を分けて行う事の出来
 る制度が必要です。
    
林業政策の視点からは
  一時的、単発的な施策や国や県、市など多様な補助金の交付、加え
 て国や県の指示で進められる、机上の森林整備計画。
 それらの事象から、専門的で効率的な経営を担う事の出来る制度が必
 要です。

先ほどの答弁で伺いましたが
  森林の管理・経営に関する高度な知識・経験を有する専門家が森林
  所有者に対し管理・経営のアドバイスを行い、又は、森林所有者の
  委託を受けて自ら管理・経営を行う事ができるフォレスター制度、
  今後の静岡市の森林・林業の為にも
  ぜひ静岡市にも導入して頂く事を要望致します。

次に、出口としての木材の利用についてですが、
  今年の5月17日に策定された木材利用促進法では国産材の利用拡大を
  進め、先日の首 相演説の中でも「10年後の木材自給率50%を国で目
  指す」との宣言がありました。
   しかし、最も利用が見込まれる住宅での空き家総数は市内でも急
  激な伸びを示しており、これまでの住宅政策から、良質なストック
  を後世に残す住宅政策に転換すること、グリーン購入法の観点か
  ら、我々はこれまで35年間世界1の木材輸入量を誇り、海外で何百
  年とかかって育った木材を輸入し、住宅では26年、建築用の型枠利
  用では1カ月で廃棄している現実を見直すこと が必要です。

   これらの事から良質な地域の木材を有効に利用する、認証制度S
  GECを用いた地域材の利用促進を、昨年の9月議会でも質問させて頂
  きましたが、静岡市のみならず地域林業家に対してSGECの取得
  に対して、事務的支援を行って頂けるように要望致します

   最後に「木材利用促進法」では建築以外に工作物やエネルギーと
  新たな項目が入りました。SGECを用いた市の伝統文化である家具材
  への利用や、バイオマスエネルギーへの利用も進めてみては如何で
  しょうか?

   ちなみに市内の全ての人工林の成長率をバイオマスエネルギー換
  算すると、ほぼ静岡市の人が年間利用するエネルギーの20%を賄えま
  す。
   これはスウェーデンのバイオマス利用並みで、また中部電力が
  公表している「みなさんの電力の20%を原発は賄っています」と同等
  のエネルギーに匹敵します。

   地域経済で重要な事は「回転率×お金の量」です。地元の資源を
  うまく使い、お金が外に流出しないよう、地元経済サイクルの穴を
  塞ぎ、この地域でお金と資源が回るようになれば地域経済は絶対に
  良くなります。

   サードセクターや大学とも連携しながら、木材の地産地消、木材
  の多角的な地域利用を通して、新たな静岡市が出来る事を楽しみに
  しています。

☆ その後、何名かで相談して
  「山をみんなの出資で買おう」という話になりました
  手放したいという山をまずは私たちみんなで専門家の指導を
  仰ぎながら管理をしよう
   そして少しでも水源を守ろうと。
   
  また出資する事で「これが私の山なんだよ」と
  一人でも云うようになれば、きっと山は良くなります

  少しずつですが このトラスト事業も始めようと思います
  またご参加くださると嬉しいです 
     

議会質問 森林・林業 質問2回目 

森林・林業政策について

  山林所有者の所在の約半数が市外、県外、もしくは不明になったと
  いうデータを受けて、「海外資本に買われているのでは」との話を
  耳にするたびに、私たちが生きてゆくために必要な水源涵養林、環
   境資源が失われないか、不安を感じます
  質問ですが

① 林業の効率化を図るためには林地の集約化、
  水源涵養、環境保全の視点からも森林管理は非常に重要だと思いま
  すが、

   山林所有者に対して 市としてどのような取り組みを行っており
  ますか
   また山間地の売買、高齢化や世代交代時の管理に関しての相談窓
  口などはどのようになっているのか、教えて下さい

答弁 森林施業計画に基づいて対策を行っている、など
  
☆ 集約化への呼びかけなし、現状把握、売買規制もないんです
  どこにだれが住んでいて、最低限
 「どのような管理になっていますか」との問いは公である
  行政が行うべきです
  

② 静岡市の住宅政策課からの答弁、空家総数で40,000戸と全体の15%
  に上る。この空家の増加量は5年で5%の伸びです。
   人口・世帯減少社会の中で従来の住宅供給中心の政策から、良質
  な住宅ストックの形成を推進する政策への転換を図る」との答弁を
  頂きました。
   そこで良質な住宅を作るならば、静岡市産材の利用も求められま
  す。市産材の利用を拡大する上で、市は何か取り組みを行っている
  のでしょうか

答弁 森林認証SGECの取り組みを静岡市の保有する森林に
   導入する

☆ ただしそこの木材は搬出しないので「宣伝のため」
  とのことなので環境に配慮した管理計画は宣伝になるが 

③  次に 林業活性化モデル確立に向けて、国はフォレスター制度を
  今年になって全国で5箇所スタートさせましたが、この事業を進め
  る背景にはどのような事が林業で問題と考えられているのか。ま
  た、このフォレスター制度について、どのように理解し、活用しよ
  うと考えているのか、教えてください

答弁 森林の管理・経営に関する高度な知識・経験を有する専門家が森
   林所有者に対し管理・経営のアドバイスを行い、又は、森林所有
   者の委託を受けて自ら管理・経営を行う事ができるフォレスタ
   ー制度、今後の静岡市でどのように利用できるか検討したい

☆ 森林、林地については所有と管理・経営を分ける必要がある
  そこでドイツをはじめ導入行われ、山をトータルでデザインする
  そんなスペシャリストが居て当たり前だった

議会質問2回目 東静岡地区 3回目意見・要望

① 東静岡市有地について
 東静岡駅北側の市有地を貸し出した実績、経緯、それによる収入に
 ついて、また市所有地を貸し出すことについて広報はしているので
 しょうか

答弁
 一時的に貸し出している、グランシップの駐車場、サーカスに3回
 サーカスでは半年間で1.5haで840万円など
  
3回目
  特に今回の東静岡地区について、数か月の経緯の中でも政策が
  2転3転した事からも議論の中で公益性が非常に曖昧な点が伺えま 
  す。
   理由は県が体育館を建て替えると云う話が有って、初めて市は
  手を上げ、去年の3月に条例改正をしたのです。
  前提となるきかっけの「県が立てない」と決定した時点で
  アリーナの話は終わっていると思います。

   また、「よく「この地域には~がない」と云う、そういう人は財
  政を破綻させ、地域を駄目にする」 と言われます。
 
   ご存知、ホビーフェアにおける経済波及効果は400億円。

  考え方を変えれば、何にも建設されてないから今回のガンダムを
  誘致出来た訳です。

   財団法人静岡コンベンション協会では平成20年度のあの
  グランシップにおける経済波及効果を2度の大規模な学会利用で
  計約10億円と公表しております。
   グランシップもこれがすべてではないと思いますが、ガンダム
  一発で県のグランシップの40年分の経済波及効果が期待されて
  いる訳です。

   他にも誘致するならば、日本中のお祭りや、巨大アート、
  10万人規模の野外の音楽フェスや、アメリカで話題のモトクロス
  やスケートボードなどのXスポーツの大会など、野外だから誘致
  できるイベントも沢山あります。

   また、300万人を集める世界に輝く大道芸ワールドカップや
  CCCや番町小学校の市民活動センターなど、静岡市はそこに
  ある資源を活かす事が得意なはずです。

   駅前に箱がない事も それは他に無い資源だと思います。
  静岡市として、駅前の広大な一等地を 月契約や年契約で国内 
  問わず世界中の催しに対して貸し出すなど視点を変えてみては
  如何でしょうか?
 

☆ その後「借りられるかどうか」
  静岡市の担当課に伺いました。
    
  利用目的さえはっきりし手ていれば
  借りる事も可能とのこと。
  
  「ガンダム利用後、もしイベントが決まっていなければ 
   いろんな案を募集して民間レベルで利用してしまおう」
  といった話があります。
 
  例えば、
 ・はやぶさ 惑星イトカワ
   http://spaceinfo.jaxa.jp/hayabusa/movie/story02.html
  非常に注目を集めています
  でかいジオラマを展示?
  
 ・Xスポーツの開催は? 
  この中の映像は過激ですが
  モトクロスやスケートボードなどなら出来るかと 
 http://www.youtube.com/watch? v=CRyX5kB7Fz4&feature=player_embedded

  ・巨大建設機械の展示

  みんなのアイデアで東静岡を盛り上げてしまいたい
  視点を変えて 
  ぜひ、これをやれば人が集まるし、話題になるアイデア
  教えてください 
  一緒に盛り上げましょう

 おまけでサーフィンのとんでもない映像
  http://www.youtube.com/watch?v=q-MPHrfHpc0&feature=player_embedded#!
  

議会質問1回目 森林・林業について

① 市は、環境資源、水源地として、森林・林業についてどのように捉  えているか
   またそれら民有林中の人工林の規模、林業の出口としての木材の
  価格の低下、山林価格が一部では1/10とまで云われ、それによ
  る林地の所有状況の変化、これらの問題が森林整備の遅れにつなが
  っていると思われるが、市はどう考えている
                  
答弁 水源涵養や環境~ 大事だと思っている
   現在の木材の価格は約1/4 
   山林所有者の20%が市外、県外、不明になっている
   
☆ 山林の価格が低下する中で、私たちが生きる上で必要な水源に
  関して所有者の20%が移行していること
  これには非常に危険である 

      
② 木材利用の一番期待される分野として、住宅の建築材としての需要
  が見込まれますが、最近の統計における静岡市の住宅着工数と木造  着工件数、並びに空きや総数について、また、その状況についてど
  う考えるか、 教えて下さい   (住宅政策課)

答弁 住宅着工数は5,850戸、うち木造着工数は2,799戸
  20年度の住宅・土地統計調査速報値に基づく空家総数は
  40,000戸となっている(全体の15%に上る)
  本市も人口・世帯減少社会の影響を受け、一定量の
  住宅が供給される中で、大量の空き家が発生
   従来の住宅供給中心の政策から、良質な住宅ストックの形成を
  推進する政策への転換を図る

☆ 空家が5年で5%も市内で増加しています。
  これも非常に問題でその空家となる建物の用地は
  元農地だったところが非常に多い
  この答弁は素晴らしい、嬉しいと思う。
  住宅政策課の担当の方は非常に熱心であった

③ 林業を振興してゆくためには、販路拡大、担い手育成、作業路
  の整備が重要と考えるが
  
<需要拡大>
  木材の利用促進の施策として取り組まれている
  柱100本プレゼント事業等の事業実績  
       
答弁 実質売り上げて144件で4500万程度、公共事業に500万

☆ 出口の部分で支援がこれでは厳しい  
  
<担い手事業>
  都市計画マスタープランで担い手は現在の4.8%から、あと14年後の
  2025年には1%になると示されている第1次産業の中で、最も減
  少率が著しいのが林業です。

   その林業担い手育成事業はどのように実施しているのか、またそ  の実績を教えて下さい                    

答弁 2300万円の予算 5人 市有林の調査               
☆ 何にも担い手の支援にもなっていない。
  既に一世代前は梅が島に600件住宅があり、そのうちの 
  400件が林業家であった
   これも今は1/10になっている。
  最も減少著しいのが特に林業家だ。
 
  また、私たちが生きる上で最も重要な仕事の第1次産業が
  100人中 僅か一人にある社会。
  一人が99人を支える これでは無理が来るはずだ

<林業の施業に関する施策> 
   施業の効率化から考えても作業路の整備は非常にじゅうようであ
  ります。この作業路はどのような基準で支援しているのか教えてく
  ださい                                     
答弁 林業組合と意見交換、森林整備計画に基づき施行

                    
☆ 最も重要な林道整備
  これについても補助が多様にある
  実際は声の大きな地主のところに林道が整備されたり 
  不在地主など隣地の集約化が出来ていな事で
  非常に不効率な整備になってしまっている。
  
  また森林整備計画も数字合わせである
  県や国の人間が実際に足を運んで決めて居るわけではない
  
  ☆は私の意見です    

議会質問 1回目の東静岡アリーナについて

まず1つ目に 
アリーナ署名の公共性について伺いました
☆は私の意見です 
 今回の議会答弁は本当に上辺の答弁でした
 なぜか、議会で突然質問するわけではありません。
 担当職員と事前に打ち合わせをします
 質問はだいぶ制約され、答弁も的外れが多く、期待どおりに
 質問を進める事ができなかった事が残念でした。 

① アリーナ建設に係る市の署名協力活動は、
  何の目的で、どのように行われたのか 
 
答弁「市が推進する政策の下に、アリーナ建設に向けて自発的な
  モノとして職員に呼びかけ、署名が行われた」

② 新聞報道では
 「勤務時間中に、署名活動について協力を要請する文書が課員全員の 名前とチェック欄を列記した業務上の「回覧」スタイルで、上司から 「これをやってください」と指示があり、断りづらい状況のもと署名 活動が所内で行われた。
  職員も組織を通じての要請と感じ、好ましくないと思う」と報道が されており、市長も署名協力の手法が一部不適切であったとの考えを 示しておられました。
  民主主義の視点からして、私も不適切であったと思いますが
 この署名協力は何が不適切であり、どうしてそのような問題が起きた のか。
  また、自治会の回覧板、農協などの他団体への署名協力をふくめ、 静岡市の関与はどのようになっているのでしょうか
 
答弁
  「市として説明不足であった。あくまで自発的に署名は 
   するべきものだった。
   他団体への呼びかけは市として関与していない」
   
☆ 呼びかけ団体である静岡市体育協会は市の出資率100%
  その団体が他の団体に呼びかけてた。
  一般の人から見て、静岡市体育協会という名前を見て
  市じゃないとどれほどの人がわかるのか。
  実際に農協への署名協力、町内会では回覧板でまわって
  きたとの連絡も頂いていた。 

③ 静岡市の署名活動理由と同じく、今年の2月25日、栃木県職員の 署名活動について宇都宮地裁で違法性を認める判決を下しています。
 <内容>
  県や町側は「暫定税率廃止は県(町)政運営に重大な支障を及ぼす ため署名の協力依頼を行った」と主張したが、判決は「活動目的や内
 容が地方公共団体の利害と結果的に一致する場合でも(適法でないこ
 とに)変わりない」とした。

 地方公務員法第36条にも、地方公務員に対し、当該職員の属する地方 公共団体の区域内において「署名運動を企画し、又は主宰する等これ に積極的に関与すること」 を違法としております
 今回の署名活動に なんら法的問題はないのでしょうか? 

答弁「あくまで市の政策と方向性が同じであり、それに基づき
   行われた署名なので、法的問題はないと考えられる」
   
☆ 同じような「地方公共団体の利害と結果的に一致する場合」でも
  裁判で違法と判決が出ている。
  それを市は「問題ない」との答弁。
  そもそも公共である市長が「これをやりたい」と思ったからと
  云って、署名活動を指示。
  数万の署名を集めて、これを市民の要望としたら民主主義ではない
  独裁的で自己欲求のための政治になってしまう
  
   今回の事で関与させたれた市の職員が残念で悔やまれる。
   

 
④ 静岡学園跡地における草薙体育館の建て替えにおいて、県市間で制 度を盾に「建設出来ない」というような議論もされていたようです 
 が、建てられるのかどうなのか、県はどう問題をクリアすれば建設出 来るのか 教えてください  

答弁「地元住民への説明をして~」
☆ 全国的事例を見ても、市が県に許可を出さなかったという
  事例なんかない。
  何処で市長も知恵を入れられた解りませんが、
  県は意図も簡単にこのような理論を覆している
 
 そもそも思い出せば、
 県が草薙体育館を建て替えるという話があって、
 「それでは市有地である東静岡北側に建てないか」と手を挙げた。
 議会で市役所お建てるという条例を変更して 
 「アリーナ建設」といきなりなった。
 出発点である「東静岡に県が建てない」という事を決めた時点で
 この話は終わっている。

  これまで選挙や政治的視点のみ行政が運営される事に
 憤りを覚える。
  もっとも考えなければならないのは
  市民にとって最良の選択だけなはずである。  

⑤ また同じ総合運動場内で、県が進める野球場の拡大もあります。
 硬式野球場の拡大についても県からの申請があった場合、静岡市とし てどのように対応致しますか 
 教えてください

 答弁「1.2倍の増築までなら問題ない」
 
☆草薙体育館の建築基準に対して反対するといっていたが
 県所有地の中での立替は増築扱いになる
 建てられないことはない。
 県が「アリーナをやらない」という事に対して
 県に嫌がらせをしているだけである。
 
 残念なやり取りである

2010年6月22日

6月25日金曜日 質問日程決定!! お気軽に覗きに来て下さい

質問内容と日程 
 
1 <林業・森林政策>
 木材価格の下落、担い手不足、森林所有者が変化、
民間に自由な売買が行われる水源涵養林、私たちの水源である森林を
どのように保全し、運営してゆくのか

 木材の出口として大きな需要として期待される市内の住宅は空家が
全体の15%にもなった。今の静岡市の林業政策は静岡市の森林を
救えるのか。

 一方でこれまで世界1の木材輸入量を誇った日本。世界の木を利用
すれば環境破壊を引き起こすが、地元の木材を利用すれば環境保全と
地域経済を活性化させることができる。

  そのために取り組むべき政策とは!?
  2つの視点から政策提言を行いたいと思います。 
 
2 <アリーナ署名の公共性について>
 
 これまで県市で行われたアリーナ問題。
静岡市当局は職員や自治会まで利用した署名活動を指示。
その署名は市民からの要望だと県に提出した事が新聞で報道、
そして「法律違反ではないか」と掲載された。
 これは事実なのか。

 これまでアリーナを取り巻く動きを公開します。
 また、ガンダムが来る事による経済効果は公示で400億円。

グランシップの経済波及効果の数十倍になる。屋根は隣にある。
青空の下で行われるイベントが出来る駅前唯一の土地。
「よく「この地域には~がない」という人が居ますが、
「何もないことが資産」と考えてみてはどうだろうか
 
 質問日程
 6月25日 午後3時半 開始予定
 入退場、服装自由。 2階上部から下の議会を見る形になります。
 質問時間 13分 答弁20分 計30~40分を予定しております。
 平日の昼間で難しいとはおもいますが、
 実際に議会を観に来て見ては如何でしょうか?

 これが議会!!?
  きっと身近になるのでは。
 
 お待ちしております

2010年6月20日

「お金」って何だと思いますか?

1971年 
ニクソン大統領の下で金本位制(金が基軸通貨)から
国際通貨はドルになった
 そのドルを保障するものは何もない。
 経済学者ベルナール・リエターは
「錨を失ったドルが世界を漂流している」と表現している

=============
837E83q838383G838B81E83G839383f20017

お金とは何か
ミヒャエル・エンデは
 「そのお金としての銀行券を法律的見地から「銀行券とは何か」
 を尋ねた。
 法律的権利で国家が保障するのか、商品として経済領域に
 入るのか、10人の法律家から10通の答えがきた。
 法的にみて、銀行券とは何かを私たちはまるで知らない。
 それが何か、知らないものを使っており、だからこそ
 「お金」は一人歩きする」と。

============
ビンズヴァンガーの著書に
「紙幣発酵がもたらしたもの」
 バイカル湖の湖畔に紙幣が持ち込まれるまでは
 毎日取れるだけの魚を取って良い生活を送っていた
 それが紙幣を導入したら、銀行ローンで大きな船を買い
 効果が高い漁を行い、取った魚を遠くまで運搬した。
 対岸も競い合うように沢山撮るために勤めた結果、
 魚は一匹も居なくなった。

・貨幣経済が自然資源と調和していない事がわかります 
 

あらゆる経済理論も原料はそれが作業過程に入って初めて
経済的要因とみなされる
換言すると、地中に眠る原油はまだ経済的要因とみなされていません

私たちは世界の自然資源が、資源の段階で既に経済的要因であり
養い育てなければならない事を学ばなければなりません

=========
問い直す金融システム 

1997年ノーベル経済学賞受賞者
デリバティブ(金融派生商品)の価格軽視理論で実績を挙げた
アメリカのショールズとマートンの両教授が受賞
 彼らが共同経営として名を連ねたヘッジファンドが巨大損失を
 出して倒産した
翌年、これらを批判、福祉や論理的な動機付けを視野に入れた
インドのアーマティアセンが受賞

 彼は「システム自体が破滅をもたらすモノであることを
   認識しなければなりません。
  現代人が、物質的な豊かさだけが人生を価値あるものに
  すると考えるかぎりは、ほかの事に目を向けることは出来ません。
  問題解決には経済人自身がこの問題を理解すること。
  銀行に巨大な資本が蓄積されていても、自然資源が破滅していれば
  何の役にも立ちません。経済活動を行う経済人が共同して行わなけ
  れば」とも述べている

=========
第1次大戦後のバイエルンのシルビオ・ゲゼルは
「お金は老化しなければならない」と述べている

ジャガイモは食べられ、くつは履き潰される
しかし、その購入に使ったお金はなくなりません
そこでモノとお金の不当競争が行われている

お金自体もモノであるならば老化して排泄されなければ
ならないと述べている

1929年 世界大恐慌のオーストリアのヴぇルグル
と云う町で町長のウンターグッゲンベルガーは

現行の貨幣のほかに
老化するお金のシステムを導入した。
簡単に言えば一月に1%づつ価値が減少するというもの。
お金は持ち主を変えればかえるほど、購買力は大きくなる。
お金を借りても利子を払う必要がないので、皆がお金を借りて
仕事を始めたので2年で失業者が消えたのです。
 
・・・・・・・・・・・
これらの事から
お金とは法的にも不適格で保証がなく、ノーベル経済学賞を受賞する
人間ですら扱いを誤り、自然資源との調和を取らねば
私たちの生活を豊かではなく破滅に導くものである
また、実際にあるモノとの不況競争から、お金の価値自体が
不明である事が理解できる

 じゃあどうすればいいのか
・地域の自然環境資源を価値としてカウントし、
・地域でお金が循環する仕組みと
・老化するモノと同等の価値を持つ地域通貨

それと物質的豊かさのみを経済人たる私たちがこれらを
見直すことから始まるのだろう

(余談になるが、昨年9月議会で山が持つ効用の価値を説いた
 環境省の試算では保全する事による環境価値は日本全体で
 70兆円と述べていた。ちなみに昨年の税収が37兆円である )

4140804963_09__SCLZZZZZZZ_

「あなたなら どんな未来を子どもや孫に残したいですか?」

ende_photo考える事のできる「不確実な事実と未来」
 

1980年代 エンデはチューリッヒで開かれた財界人の会議に招かれた

200人ほどの経営者が集まって、1日中、経済の破局を避けるためには
1年で何パーセントの成長がどうしても必要だと議論に明け暮れて
いました

 エンデはモモ(筆者が書いた書籍)の一部を朗読した後
「皆さん今日一日、未来について議論してきたわけですが、思い
切って100年後の社会がどうなって欲しいか自由に話し合いましょう」

長い沈黙が続き、
「そういうおしゃべりにどういう意味があるのですか。
 全くナンセンスじゃありませんか。
 われわれは事実の領域にとどまるべきなんです。
 事実と言うのは、まさに、少なくとも年3%以上の経済成長率が 
 なければ、競争に生き残れなくなり、経済的に破滅するという
 ことです。」

後にエンデは友人に
「出席していた経営者を刺激して創造力の大レースをやらせる
 つもりはなかった。ただ、出席者の一人ひとりが、たとえ自分の
 ためでないとしても、自分の子どもや孫のために、どんな未来を
 描くの知りたかっただけなんだ」
(「オリーブの森で語り合う」岩波書店)

・・・・・・・・・・・・・
1980年代も同じ事で頭を悩ませている
先日、2050年の静岡市をどのようになるか、ビジョンはあるのか
(当然、税収は少なくなり、人も減り、高齢化が進む中)との
との問いに
「15年先の人口統計予測はあるが、予算を組むのは単年度
なのでそこまで先を考える事は難しい」と意見を頂いた。
しかし、今作ったものは2050年まで使うであろう物。
どんな未来にしたいかのビジョンが欲しい。

 それと前後するが、経済成長。
 これは伝染病で病人が増えても成長率が上がるし、
 実質、名目とこれ以上不確実な事はない。
 
 それよりも 
「未来をどうするか」を描く事が必要ですね

 
 2050年 「あなたなら どんな未来を子どもや孫に
       残してあげたいですか?」

  

宮沢けいすけ 事務所

〒420-0853
静岡市葵区追手町5-1
議員控室「創生静岡」内
TEL/FAX : 054-272-8897