宮沢けいすけ KEISUKE MIYAZAWA
2010年6月4日
ドキュメンタリー映画の作成 「一滴の雫」
海、川、山を結ぶ安倍川を舞台に
静岡の環境を伝えるドキュメンタリーフィルムを作成します
「海から山へ」 根源を辿る
(説明文が山から海ですが実際には海から追います)
題名「一滴のしずく」
海の抱える問題、安倍川の抱える問題、山が抱える問題
それらは全て繋がっている
現場を知る人から生の声を伝えたい
そして何が問題で私たちは何を取り組まなければならないのか
人への取材と現状の景色、過去の写真を用いて広く静岡市民に
「知る」機会を作ります
皆様、ご意見、アドバイス、是非取り上げるべき
人や場所など、お聞かせ頂けると嬉しいです^^
またスタッフも募集しております
一滴の雫 (原稿)
(絵=山に日が昇り、暮れる)
今、山がだめになっている。
静岡市では戦後11万㎡渡り拡大増林を行った。
山へ材木資源として杉、ヒノキを山ほど植えたが、
S38年の[木材の自由化]に伴い、外材が国内に入り、
国内の木材は売れなくなった。
説明 影山 弥太郎(前全国木材組合長 「木の語り部」講師)
売れない山へは手入れを行わなくなり、間伐などの手入れを
行わない山は土に光が届かずに土地には下草も生えず、乾燥した
石ころだらけ大地となった。
説明 鈴木英元 氏
(林業研究会会長 SGEC認証取得=地産材の仕組みを作る
アメリカ留学で経験フォレスター制度)
崩壊した山のシーン
腐葉土は減少し、山の大地は砂漠化してしまった。
砂漠化した大地は保水力が無く、更に杉、ヒノキは大きく根を
張る樹木でないため、時として間伐をしない細く伸びた
杉の木は弱い大地の上で、強い風が吹けば風倒木として横たわる。
一度大雨が降れば大地は土砂と共に川へ流れ落ちる。
このような状態から川への土石流を防ぐために特に河川の
上流部分では堰堤や砂防ダムが作られ続けている。続けていると
いうのは山が崩れ、川に土砂が流れ続けるので、作っても砂防ダムは
すぐに埋まる。
作っても作ってもすぐに埋まる。
説明 鈴木会長(静岡遊漁組合会長
絵=枯れた安倍川に死ぬ1万の魚の写真、子供たちが稚魚を放流する)
安倍川の上流でも30m間隔で砂防ダムが作られている。
明らかに生態系や自然環境へ与える影響は大きいだろう。
林野庁の治山事業も、国土交通省の砂防堰堤事業も定期的な
土木工事で終わっている。
説明 Mさん 予定 (安倍川の問題を研究)
安部川の水も一滴の雫から。 <安倍川:高低差1500m、
全長58km、伏流水70%>
生物は水と空気が無ければ生存できない。山を、林業を再生する
ことで守れることがある。
山を守る事で川を守り、川からの養分の含んだ水が海へ届くことで
プランクトンが育ち、海が育つ。
説明 用宗漁港 船本(同級生が乗る船本、ダイビングも可能)
戦後の50年で乱獲も原因のひとつでは有るが、環境破壊から
漁獲高は半減している。
河川では上流で国が砂防ダムを作り、中流では県が農業・
工業用水として大量の表流水を引き込み、川が枯れる、灌水を起こす。 (絵=引きこみを増やした北部ルート)
流れが遅い箇所では砂が溜まる。
溜まって河床が高くなり、橋を数年に一回かさ上げし、今では
それに合わせて道路もかさ上げしている。
説明 鈴木良朗(NPO東海 自然体 師匠)
下流では県が公共事業で砂を掘り起こし、海岸では国が海岸侵食
(砂浜の減少)に「やらないよりマシ」と云いながらひとつ何十万
円というテトラポッドを投入し続ける。
説明 土屋さん(老舗サーフショップ) 絵=昔の安倍川の河口
海岸景観は崩れ、自然環境は保たれず、税金の浪費が続く、
負のサイクルからどのように抜け出せばいいのか。
まずは「山の一滴の雫」を守らねばならない。
(絵:手を加えて整備された健康な山の風景)
昨年は実際に安倍川の河口から源流の一滴(山梨)まで歩きました
今年も9月の連休に予定しております
こちらの参加もお待ちしております!