宮沢けいすけ KEISUKE MIYAZAWA
2011年5月23日
5月20日 福島県郡山市の放射能飛散の現状
新たにプールが禁止され、グラウンドでの運動も日に1時間、部活動は2時間とされています
また、乳幼児の外で遊ぶ時間は日に15分
小学生までの子が30分となっております
放射線量の高いところは
木の下、芝の上、市街地、場所によって大きく数値が異なる
原発が爆発当時、放射線量は7~7.5μsv
落ち着いた3月15日以降は日に4.81μsv(福島市)と同等であった郡山市
ちなみに現在の飯館村公表地は3.1μsvです
<放射能の計算方法について>
μsv/hは時間辺りの放射能量です
ですから、5月20日現在で最も数値がたかった福島市内
市街地内にある酒蓋公園は5.14μsv/h
年間に直すと
5.14μsv×24(1日24時間)×365日÷1000(μは1/1000)=
外では年間45msvの放射能汚染が予想されます
(ただし、原子炉爆破時の数値やメルトダウン後の計算なし)
避難指示区域が定める数値の約10倍の数値です。
<避難管理区域とは>
一年間辺り、5.2msvとしている
もともと3ヶ月で1.3msvを超える恐れのあるところは管理区域になるが
郡山は原発の事故後、2カ月で4.8msvを超えていた
この数字は3月15日以降の累計であり、爆発時の数値を入れていない状況であるため、すでに避難管理区域としての数字は超えている
<学校から保護者への説明>
長崎大学の山下教授が来て
「100msvまで年間浴びても大丈夫と各地で講演やラジオ等を通じて公表」
それに対して不安視している保護者もいるが、宣伝効果はあって
気にしていない保護者も一部いる
市民団体「放射能から子どもたちを守る福島ネットワーク」では
学校、教育委員会に被爆から保護するように要望を提出
4月の4、5、6日で図った各学校の数値により
学校ごとの放射能汚染数値がわかった
市内の学校で一番高いところは4.8μsv
土を削って1/10になったが、それは処分できずに校庭に
山済みになっており、そこから倍の9μsvの放射線を出している
(詳細は県のHPに学校ごとのモニタリングしているデータがある)
アスファルトは雨等で流れ、側溝には溜まる、汚泥からは
高レベルの数値が検出されている
○私も郡山に市街地に居る間、のどが痛かった
○市内にはスクリーニング施設が設置されており、簡単に
測定する事ができる。そこの職員によれば、マスクは気休め
内部被ばくが気になるとの事であった
<学校給食>
学校給食で地元も全野菜の利用を禁止しました
郡山では豊富な農産物を活かそうと地産地消を目指していました
また他県へも多くを出荷していました
しかし、大阪へ出荷していたモノ等、返品されました
学校給食も今はほぼ県外産のモノを使っています
これらを受けて、キャベツ農家の方が自殺。
<農家>
何度かお会いしている
中村さんもお米がキャンセルになりましたが
民泊には翌日東京から来ると聞き「ほっと」する。
今は出荷制限のかかっていないものを出荷している
ただし、地区によって大きく汚染は異なる
中村さんの生活している内陸寄りでは0.1μsv/hであり
最も数値が高い、酒蓋公園と比べると1/50である
年間放射能汚染は0.87msv/年
避難指示区域制限の5.2msv/年、さらにはWHOが定める
1msv/年をも下回る
これが同じ市内で起きている事である
<放射能の問題>
心理的な問題も出ており、支援センターで対応している
こどもからも引っ越したいとの声もあるようである
既に1/3のこどもが避難している
これが解決しなければ外に出られないし、復興も進まない
というのが現地の一番の悩みになっております
<まとめ>
・学校ごとの対応、地域ごとの対応が求められる
・また、放射能に関する知識を個人で身につけ、どの程度許容するかを
各個人の責任で決める必要がある
・どこの国でも許容できる経済的損失=放射能汚染指示区域になる
この命と原発のトレードが行われている事を周知させること