宮沢けいすけ KEISUKE MIYAZAWA
2010年6月27日
議会質問 森林・林業3回目 意見要望 最後に今後の計画も
森林の管理について
現在は木材価格の低下から山の価格も暴落、林地売買の自由から、
所有者の所在の変化への対応の必要性、他都市、例えば三島市では森
林売買は勝手に行う事はできません。今だからこそ、山林という、公
益的資源の管理が必要です。
公益的視点に立って森林の所有と管理・運用を分けて行う事の出来
る制度が必要です。
林業政策の視点からは
一時的、単発的な施策や国や県、市など多様な補助金の交付、加え
て国や県の指示で進められる、机上の森林整備計画。
それらの事象から、専門的で効率的な経営を担う事の出来る制度が必
要です。
先ほどの答弁で伺いましたが
森林の管理・経営に関する高度な知識・経験を有する専門家が森林
所有者に対し管理・経営のアドバイスを行い、又は、森林所有者の
委託を受けて自ら管理・経営を行う事ができるフォレスター制度、
今後の静岡市の森林・林業の為にも
ぜひ静岡市にも導入して頂く事を要望致します。
次に、出口としての木材の利用についてですが、
今年の5月17日に策定された木材利用促進法では国産材の利用拡大を
進め、先日の首 相演説の中でも「10年後の木材自給率50%を国で目
指す」との宣言がありました。
しかし、最も利用が見込まれる住宅での空き家総数は市内でも急
激な伸びを示しており、これまでの住宅政策から、良質なストック
を後世に残す住宅政策に転換すること、グリーン購入法の観点か
ら、我々はこれまで35年間世界1の木材輸入量を誇り、海外で何百
年とかかって育った木材を輸入し、住宅では26年、建築用の型枠利
用では1カ月で廃棄している現実を見直すこと が必要です。
これらの事から良質な地域の木材を有効に利用する、認証制度S
GECを用いた地域材の利用促進を、昨年の9月議会でも質問させて頂
きましたが、静岡市のみならず地域林業家に対してSGECの取得
に対して、事務的支援を行って頂けるように要望致します
最後に「木材利用促進法」では建築以外に工作物やエネルギーと
新たな項目が入りました。SGECを用いた市の伝統文化である家具材
への利用や、バイオマスエネルギーへの利用も進めてみては如何で
しょうか?
ちなみに市内の全ての人工林の成長率をバイオマスエネルギー換
算すると、ほぼ静岡市の人が年間利用するエネルギーの20%を賄えま
す。
これはスウェーデンのバイオマス利用並みで、また中部電力が
公表している「みなさんの電力の20%を原発は賄っています」と同等
のエネルギーに匹敵します。
地域経済で重要な事は「回転率×お金の量」です。地元の資源を
うまく使い、お金が外に流出しないよう、地元経済サイクルの穴を
塞ぎ、この地域でお金と資源が回るようになれば地域経済は絶対に
良くなります。
サードセクターや大学とも連携しながら、木材の地産地消、木材
の多角的な地域利用を通して、新たな静岡市が出来る事を楽しみに
しています。
☆ その後、何名かで相談して
「山をみんなの出資で買おう」という話になりました
手放したいという山をまずは私たちみんなで専門家の指導を
仰ぎながら管理をしよう
そして少しでも水源を守ろうと。
また出資する事で「これが私の山なんだよ」と
一人でも云うようになれば、きっと山は良くなります
少しずつですが このトラスト事業も始めようと思います
またご参加くださると嬉しいです